首都圏帰省で実感!松本移住がもたらした”せかせか&浪費生活”からの解放

暑い。とにかく暑い。
人が多い。とにかく多い。
これらがまず真っ先に感じることです。松本市に帰ってきても暑いですが、朝夕はそれなりの涼しさはあります。人に関しては松本も全国から観光客が来るため、多いは多いですが、新宿駅とか東京駅のような地獄のような混雑はまずありません。首都圏に住んでいた時は、休みだしこれくらいは仕方ないよな、ぐらいにしか思っていませんでしたが、今そこに行くのには勇気が必要です。
ただ、これらは首都圏に帰省して感じる表面的なものです。それより感じることは、もう都市部に住むことは難しいということです。
松本の暮らしで感じる”時間のゆとり”とは
これは移住者である私の感じ方であり、もともとこちらに住んでいる方がどう感じているかは分かりませんが、松本では時間の流れ方がゆっくりに感じます。松本市に住み始めて1年半が経ちますが、松本ではせかせかした人をあまり見かけません。職場でもそうです。皆んなゆったりしています。
一方、首都圏に帰ってきて街中で多くの子連れの家族を見かけますが、親が子どもに対して叱っている光景をよく見ます。たまたまなのかもしれませんが、何か皆んなすごくせかせかしていますし、思い通りにならないことに対してすごくストレスを感じているように見えます。
その根底には時間の捉え方の違いがあるように思います。
首都圏の人は時間を大事にしているようにも思います。せっかくの長期休暇をどうしたら有意義に過ごせるかが根底にあり、自分の予定から少しでも外れたことが起きると時間がもったいないと感じ、ついイライラしてしまう。電車1本逃しただけで時間を無駄にした気分になる。ごねている子どもをやたら叱っているのはそのせいの気がします。以前の私もそうだったように思います。
松本に住み始めてから、どのくらい長期の休暇を取れるかは別にどうでも良くなりました。
私にとって長期休暇=心をリセットする期間だったのですが、そもそも好きな土地に住んでいると特に心にモヤモヤは溜まっていきません。溜まったとしても週末の土日で大体リセットできます。
こちらに住み始めてから仕事とプライベートのスイッチのオンとオフをそこまではっきりさせる必要がなくなったとも感じます。これは仕事を頑張らないという訳ではなく、別にそこまで気張ってやることでもないという考え方に変わったのかもしれません。
首都圏に住んでいた時は同僚がスイッチを入れて頑張って仕事をしているのだから私も同じように頑張らなきゃとか、自分のスイッチが入っていないと罪悪感を抱くことが多かったのですが、こちらではそういう人が少ない気がします。
そもそも頑張って仕事をしてたくさんお金を稼ぎたいと思っている人は松本に就職しないでしょうし、仕事はほどほどにプライベートを充実させたいと考えている人が首都圏より多いのかもしれません。
私は心に余裕ができたおかげで、家族と過ごす時間が以前よりも楽しくなりました。プライベートの時間に仕事のことを考えることが少なくなりましたし、月曜日が嫌いではなくなりました。
幸せを感じながら生きている親の姿を子どもにも見せることが一番大事な親の務めなのかなと思ったりもします。子どもには人生って素晴らしいと思って欲しい。だからこそ、せかせかして心に余裕のない姿は見せたくありません。
”お金の価値”に対する都市部と松本での感じ方の違い
もう一つ感じたことは、首都圏に行くとお金を使う以外何をしたら良いか分からなくなったことです。
以前、首都圏に住んでいたときは当たり前だったのですが、暇な時間があれば買い物に行ったり、子どもと遊べるアトラクション施設に行ったり、そこまでの電車代や駐車場代がかかったりと、基本的に何かしようとするとお金がかかることばかりです。そのほとんどが一時的な暇つぶしや欲を満たすためにかかるお金で、正直意味のあるお金の使い方とは思えません。
首都圏の便利な駅近のマンションなんて買ってたら、一生資本主義の奴隷だったなと思います。(かなり歪んだ考え方かもしれません(笑))便利さとかモノへの欲望は尽きることがありません。身近にあればあるほど欲しくなってしまいます。
私がよく実感するのは、お菓子とかアイスクリームです。家に置いてあれば食べたくなりますが、家に無ければ食べたいという気持ちが薄れていきます。手に届くところにあるから欲してしまうのであって、できるだけ距離を置けば、欲望から解放されます。
松本に住むようになってから感じることは、本当に必要なモノって実はあんまり無いんじゃないかな、ということです。農業のボランティアでかなり山奥の田舎に行くことがありますが、そこにはホームセンターと小さいスーパーしかありません。それでも彼らの生活はそれだけあれば成り立っていますし、それ以外に何かを欲することもありません。おしゃれなカフェもブランド品も必要ないのです。
うちの近所には都市部にはないような広い公園があるので、そこでサッカーや野球をしたり、虫を捕まえたりします。別の日には近くの川で綺麗な石を探しに行ったり、泳いだり、カニを探しに行ったりします。そんなことで一日があっという間に過ぎていきますし、きっと子どももそういうことからいろんなことを学んでいるんじゃないかなと思ったりします。多分私たち家族にはこっちの方が合っています。
首都圏に帰省して感じたことを書いてみました。ご覧いただきありがとうございました。

転職で減った収入を配当株投資で補い、信州ライフを満喫中。自身の経験が誰かの役に立てばと思い、ブログを始めました。
移住・投資・松本観光・登山など、いろんなコンテンツを発信していきたいと考えています。
どうぞゆっくりしていってください。