庭づくり

【雑木の庭にぴったり】アカシデの魅力|寒冷地でも育つ庭木

takkku100

こんにちは。

私の庭で「繊細な葉や樹形の美しさ」に惹かれて植えたのがアカシデです。

実は雑木の庭づくりをスタートさせて一番最初に自分で植えた木がアカシデなので、個人的にすごく思い入れのある木です。

春の新緑夏の濃い緑秋の紅葉冬の枝ぶりと、一年を通じて表情が変わる落葉高木で雑木の庭づくりで欠かせない存在のひとつとされています。

私がアカシデを植えたのは、まだ葉が柔らかな薄緑色だった春の時期。そこから密に葉が付き始め、夏に濃い緑になり、そよ風に吹かれて優しい音を立てながら可愛らしくなびく姿を見るたびに、植えてよかったなと感じます。

葉だけではなく繊細で整った枝ぶりも美しく、葉と合わせて空間に自然な奥行きとアクセントを与えてくれます。

アカシデとは?

  • 科・属:カバノキ科クマシデ属
  • 樹高:15m程度(庭木では5〜8mが一般的
  • 特徴:細かい枝ぶり、赤みを帯びた新芽、秋の黄葉が美しい

アカシデは北海道~九州にかけて冷温帯気候域や暖温帯気候域の山地や雑木林に見られる落葉高木。松本のような寒冷地でも育ちます。

「シデ」の仲間にはイヌシデやクマシデもありますが、アカシデは春の新芽が赤みを帯びことからこの名がついています。

雑木の庭やナチュラルガーデンに欠かせない木として、植栽プランにもよく登場します。

ちなみに私は松本市を代表する園芸店『ナカツタヤ』で株立ちのアカシデを18,000円ほどで購入しました。かなりの頻度でお世話になっており、毎回樹木のコーナーに立ち寄るのですが、常時数本は売られています。

葉の形と質感

アカシデの新緑。雑木の庭のシンボルツリーとして人気の庭木。

私がアカシデを植えたいと思ったのは、何といってもこの小ぶりで可愛らしく繊細な葉っぱ。先端が尖った楕円形で、ギザギザの鋸歯が細かく入っているのが特徴です。

触れるとやや厚みがあり、しっかりとした感触。新芽の頃は赤みを帯び、成長すると深い緑に変化します。この写真は夏に撮ったものですが、葉の先端に若干赤みが残っています。

光を透かすと葉脈が網目のように浮かび上がり、日差しを優しく和らげてくれる感じがあります。

ソヨゴなどと違って「枝葉全体が繊細に揺れる」印象で、庭に風が通るたびに表情が変わるのが魅力です。

幹の質感と木肌

アカシデの幹

幹は成長とともに細かい縦の筋模様が入るのが大きな特徴です。

滑らかなグレーの中に筋が浮き出て、まるで彫刻刀で削ったような繊細な表情を見せます。

庭に立って近くで眺めると、この薄すぎず、濃すぎないグレーの木肌の色が新緑の柔らかい薄緑の葉っぱにも夏の濃緑の葉っぱにもよく合います。

落葉期でもこの幹の存在感が残るため、「冬に寂しくならない庭木」としてもおすすめです。

我が家の株立ちのアカシデはまだ樹高が2.5mほどですが、成長するにつれて幹に変化が出るのも楽しみの一つです。

季節ごとの変化

アカシデの魅力は、四季を通じて姿が大きく変わることです。

  • 赤みのある新芽が展開し、枝先に柔らかな色合いを添える
  • 初夏濃い緑の葉が茂り、木陰を作ってくれる
  • 風に揺れる葉が涼しげで、雑木の庭らしい軽やかさを演出
  • 黄色〜橙色に色づき、落ち葉も美しい
  • 細やかな枝ぶりと幹の縦筋が際立つ

特に秋の黄葉は柔らかいトーンで、イロハモミジのような鮮やかさはありませんが、落ち着いた自然な美しさがあります。

枝ぶりの美しさ

アカシデを植えてみて実感するのは、枝の広がり方の絶妙さです。

枝が細かく分かれ、まっすぐ伸びすぎず、自然にカーブしながら広がっていきます。そのため、庭全体が柔らかい雰囲気になります。

植え付け直後は葉が密集して「風通しが悪いかも?」と感じましたが、軽くすかしてやるだけで自然樹形が引き立ちました。

剪定は強く入れるよりも、混み合った枝を少し抜く程度が良さそうです。

他の庭木との相性

私の庭では、アカシデの近くにヤマボウシやアセビを植えています。

  • ヤマボウシ:大きな葉と白い花で存在感が強い
  • アカシデ:繊細な枝ぶりで背景を柔らかくする
  • アセビやドウダンツツジ:低木として足元を彩る

この組み合わせだと、アカシデが「中景」として庭全体を調和させてくれる役割を果たしてくれます。

シンボルツリーとして一本植えるのも良いですが、雑木を数種類組み合わせる中で輝く木でもあります。

あわせて読みたい

ヤマボウシ庭づくりを始めたきっかけなどの記事もありますので、ぜひご覧ください!

育てやすさと注意点

  • 耐寒性・耐暑性ともに強く、松本のような寒冷地でも安心
  • 根は浅めに広がるので、乾燥が続く時期は水やりをすると安心
  • 病害虫には比較的強いが、黒斑病と呼ばれるカビによる病気が発生することも→我が家で発生
  • 成長スピードは中程度で、頻繁な剪定は不要

ただし、葉が密に茂るので、風通しを良くするためにときどき枝を透かしてやると黒斑病の予防にもなります。

ちなみにこちらが我が家の病気の葉。葉の端の方から黄色→黒っぽくなり、少し放っておいたら木全体に広がってしまいました。反省です。

ただし、お店で売られている木でも若干このようになっているものもありましたので、ある程度は仕方ないのかもしれません。

アカシデ 病気の葉

実際に植えて感じたこと

  1. 庭の雰囲気が一気に「雑木の庭」らしくなる
    細かい枝ぶりと繊細な葉のおかげで、ナチュラルで落ち着いた印象に変わります。
  2. 四季の変化を強く感じられる
    新芽の赤、夏の緑、秋の黄葉など写真で追いかけるのも楽しいです。
  3. 全景を見せなくても絵になる
    幹や葉のディテールだけでも十分に美しく、それだけでも観賞価値がある。

まとめ

アカシデは、

  • 新芽から紅葉まで四季の変化が豊か
  • 繊細な枝ぶりと幹の模様、繊細な葉が美しく観賞価値が高い
  • 病害虫に強く育てやすい

という点で、雑木風の庭づくりにとてもおすすめの木です。一本でも、他の雑木と組み合わせても魅力を発揮します。

庭づくりに自然な雰囲気を取り入れたい方は、ぜひアカシデを候補にしてみてください。

ここまでご覧いただきありがとうございました!

Kei
Kei
駆け出しブロガー
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首都圏から長野県松本市に移住した30代、妻、子。
転職で減った収入を配当株投資で補い、信州ライフを満喫中。自身の経験が誰かの役に立てばと思い、ブログを始めました。
移住・投資・松本観光・登山・庭づくりなど、様々なコンテンツを発信していきたいと考えています。
どうぞゆっくりご覧になってください。

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