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【移住検討者必見】長野県の生活費まとめ|家賃・光熱費・食費の実態

長野県民の生活支出比較
takkku100

長野県は、自然と都市機能がほどよく調和した人気の移住先のひとつです。

しかし、移住や転勤を検討する際に気になるのが「生活費はどのくらいかかるのか」という点です。

本記事では、公的データをもとに、長野市や松本市に暮らす単身や2人以上世帯の生活費を調査しました。これから移住を検討する方の参考になるよう、住居費・食費・光熱費・交通費などの内訳も解説していきます。

都市ごとの生活費を比較

政府が公表している統計データによると、2人以上世帯の2024年の月々の支出はこちらです。長野市のほかに、全国平均、首都圏、名古屋、大阪を並べて比較してみました。

長野市2人世帯以上の支出
出典:政府統計データ

『食費』『住居費』『被服費』『交通費』『教育費』が低い

長野市の月々の支出額は31.8万円と全国平均よりは2万円ほど高いものの、首都圏と比べると1~4万円ほど低なっています。

その中でも特に『食費』『住居費』『被服費』『交通費』『教育費』が低くなっています。以下は実際に長野に住んでいる私の考えです。

食費・・・地元の安い農産物が手に入りやすい。外食に行く機会が少ない。

住居費・・・土地が安い。首都圏で問題となっている不動産価格の高騰が起きていない。

被服費・・・車移動が多く人目を気にする必要がないため、お洒落に疎くなる。

交通費・・・電車やバスなどの公共交通機関を利用する機会が少ない。

教育費・・・大学進学率が全国30位で約50%と低いため。

『水道光熱費』『自動車関連費用』が高い

長野市は『水道光熱費』と『自動車関連費用』は全国平均よりも高く寒冷地であること、車社会であることを表しています。

水道光熱費・・・寒さ対策に灯油のヒーターする世帯が多い。

自動車関連費用・・・自動車保有率が高く、軽四輪車の保有台数は全国1位

松本市の支出データ(単身・2人以上世帯)

これまでは長野市のデータでしたが、松本市のデータはLIFULL HOME’S 住まいインデックス が複数のデータソースをもとに単身世帯と2人以上世帯の2022年の支出の情報を出しています。

松本市2人世帯以上の支出
出典:LIFULL HOME’S 住まいインデックス

先に示した長野市のデータとはソースや比較年が違うため松本市と単純に比較はできませんが、2人以上世帯において光熱費や交通費が支出全体に占める割合が高い点は松本市も似ています。

なお、単身世帯の支出額は全国平均より年間32万円(月2.7万円)、2人以上世帯では年間70万円(月5.8万円)も高いそうです。

生活費から考える移住後の生活スタイル

ご覧いただいた通り、長野県での生活は住居費が安い一方、光熱費や車維持費が高くなります。逆を言えば、光熱費や車の維持費さえ下げることができれば、長野での支出は大きく減らすことができます。

光熱費を下げるには

寒さが厳しい長野県で光熱費を下げることは簡単ではありませんが、住む家次第ではかなり抑えることができます。

断熱・気密性が高い家に住む

私も松本に移住して冬を2度経験しましたが、以前住んでいたアパートは気密性は高く、断熱の窓だったため、部屋がそこまで寒くなることはありませんでした。むしろ、移住前に住んでいた首都圏の築古の家の方がよっぽど寒かった印象です。即暖性の高い石油ファンヒーターなどを使うことなく生活できれば、生活費は安くできるでしょう。

太陽光発電の導入

我が家では建てる際に太陽光発電を導入しました。設置費用の回収には何年もかかりますが、月々の光熱費という観点からするとかなり抑えることができます。

松本市は日照時間が長いため、発電量が多いのも導入のメリットです。我が家(オール電化、蓄電なし)の夏の電気代は売電と買電がほぼ同じでしたので、光熱費はほとんどかかりませんでした。

一方、冬は日照時間が短くなり、発電効率も下がるため、どの程度の光熱費になるかはまた更新したいと思います。

車の維持費を下げるには

車社会の長野県で車の維持費を下げる方法はいくつか考えられます。

車を持たない生活をする

これは場所によっては可能ですが、車がなくても生活できる場所に住むこと=高い居住費を払うことにつながる点は注意が必要です。

こちらは以前に記事にしていますので、ぜひご覧ください。

車1台+自転車・公共交通機関

地方では車は一人一台というのが当たり前の場所もありますが、車は購入費やガソリン代だけではなく、車検・税金・保険・メンテンナンスなど様々な費用がかかる金食い虫です。もし車1台減らすことができれば年間10万円以上は支出削減に繋がります。

そのためには、どこに住むかが非常に重要になります。職場に近い・自転車で通勤通学できる場所や、公共交通機関へのアクセスがいい場所に住むことができれば実現可能です。

特に松本市は市街地の中心部以外であれば、居住費はぐっと下がり、しかも車も1台減らすことができれば、トータルの支出は大きく減らすことができるでしょう。

まとめ

長野県で暮らす場合、首都圏や大都市圏と比べて 住居費・食費などが安くなる一方、車維持費や冬の光熱費が増える のが特徴です。ただしこれも工夫次第で対応は可能です。

松本での暮らしを検討している方は、「住むエリア(駅近か郊外か)」「車を何台所有するか」「冬の光熱費対策をどうするか」を意識すると、よりリアルな生活費シミュレーションができるでしょう。

Kei
Kei
駆け出しブロガー
Profile
首都圏から長野県松本市に移住した30代、妻、子。
転職で減った収入を配当株投資で補い、信州ライフを満喫中。自身の経験が誰かの役に立てばと思い、ブログを始めました。
移住・投資・松本観光・登山・庭づくりなど、様々なコンテンツを発信していきたいと考えています。
どうぞゆっくりご覧になってください。

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